RCIとは?基本的な使い方について徹底解説!!

1.RCIの基本的な概念

RCIとは何か?

RCIとはRank Correlation Indexの略で、順位相関指数という意味を持ちます。

RCIは価格変動の相対的な強さを測る指標で、どの期間でも比較可能な相対的な価格変動を数値化したものです。

RCIの計算方法
RCI = (1 - (6 × d) / (n(n² - 1)) × 100
d 日付の順位と価格の順位の差を2乗して合計した値
※RCIでは一定期間の価格を順位をつけて計算します。
n 期間
RCIの意味と役割

RCIは、ある期間の株価について、買われすぎ、売られすぎを判断する上で役立ちます。

RCIは-100%~100%の範囲で表され、-80%以下は買いシグナル、80%以上は売りシグナルとされています。

2.RCIの初期設定

短期・中期・長期RCIの設定

RCIの種類は以下の通りです。

項目 期間 内容
短期RCI 7~9 トレンドの変化をより早くキャッチできるが、その分騙しも多い
中期RCI 21~26 スイングトレードなど中期で利用されることが多くバランスが取れている
長期RCI 42~52 RCIのラインがより滑らかになりますが、その分反応が鈍くなる

3.RCIの使い方

相場の過熱感の判断

RCI数値が80%以上になった場合には買われすぎと判断し、ロングポジションのエグジットポイント、またはショートポジションのエントリーポイントとします。

逆に―80%以下になった場合には、ロングポジションのエントリーポイント、ショートポジションのエグジットポイントと解釈することが可能です。

レジスタンスライン・サポートラインの設定

RCIを使うことで、レジスタンス。サポートラインの設定を行うことも可能です。

過去何度も反転しているRCIの位置から逆算し水平ラインを引くことでより確実なレジスタンスラインやサポートラインを表示させることができます。

4. RCIを使ったトレード戦略

相場の過熱感を利用したトレード戦略

RCIの80%以上を高値圏と判断し、反転を狙った逆張り戦略です。

RCIが80%を超えた時点でショートのエントリーを行い、反落によって利益を得ます。

逆に―80%以下の場合は相場の安値圏と判断し、ロングポジションのエントリーとして活用します。

また過去にどの程度の値で反転したかを調べ、それに近い値付近になったところで売買を行うことで、より確実なトレードができます

※RCIは期間26を設定

異なる時間軸のRCIの交差を使ったトレード戦略

短期RCIと中長期RCIの両方を表示し、トレンドの方向性を確認しエントリーエグジットとするトレード戦略です。

たとえば、短期RCIが中長期RCIを下から上に上抜けた場合は、買いのシグナルとなります。

但し騙しも多いため、他のトレンド系指標と合わせて活用することを推奨します。

※短期RCIは期間9、中長期RCIは期間26を設定

5.RCIを使ったトレードでよく起こる誤解

適切なパラメーターの設定の重要性

RCIのパラメーターは、RCI-10、RCI-14、RCI-20など、複数の種類があります。

パラメーターの設定によって、RCIが示す傾向が異なるため、適切なパラメーターの設定が重要です。

その市場の特性やトレードスタイルに合わせた最適なパラメーターを設定しましょう。

RCIに過度に依存することの危険性

RCIは一つのテクニカル指標であり、市場全体を正確に反映しているわけではありません。

また、RCIが示す傾向が価格変動に即しているわけでもありません。

RCIを使用する場合は、他のテクニカル指標や基本的なファンダメンタルズなどと合わせて、複数の視点から市場を分析することが重要です。