移動平均線乖離率とは?基本的な使い方を徹底解説!!

1.移動平均線乖離率とは何か?基本的な概念について解説

移動平均線乖離率とは何か?

移動平均線乖離率とは、現在の株価が移動平均線からどの程度乖離しているかを表す指標です。

移動平均線乖離率の計算方法
移動平均線乖離率 =(現在の株価 - 移動平均線の値) ÷ 移動平均線の値 × 100
移動平均線乖離率の意味と役割

移動平均線乖離率がプラスの場合は、現在の株価が移動平均線よりも高いことを意味します。

一方、マイナスの場合は、現在の株価が移動平均線よりも低いことを意味します。

移動平均線乖離率を使うことで、株価が上昇傾向にあるか下降傾向にあるかを判断すること、そして乖離率よる反発を狙うことができます。

2.移動平均線乖離率の使い方

トレンドの確認

移動平均線乖離率がプラスの場合は、トレンドは上昇傾向にあると言えます。

一方、マイナスの場合は下降傾向にあると言えます。また、乖離率が大きくなるほど、トレンドの強さが増すと言えます

買われすぎ・売られすぎの判断

移動平均線乖離率は、一定の基準を超える場合に、買われすぎや売られすぎと判断されます。

たとえば、移動平均線乖離率(25日)が15~20%以上となると買われすぎと判断され、売りシグナルとなります。

逆に、移動平均線乖離率(25日)が-15~-20%以下となると、売られすぎと判断され、買いシグナルとなります。

※画像は25日移動平均線を基に分析しています。

3.移動平均線乖離率を使ったトレード戦略

乖離率を使った売買タイミングの判断

移動平均線乖離率が+15~20%以上または-15から-20以下になった場合、その後の値動きが反転する傾向を利用した戦略です。

例えば、移動平均線乖離率がプラスに膨れた場合は、その後下落する可能性が高いため、売りのポジションを取ることができます。

逆に、マイナスに膨れた場合は、その後上昇する可能性が高いため、買いのポジションを取ることができます。

また過去にどの程度の乖離率で反転したかを調べ、それに近い乖離率で売買を行うことで、より確実なトレードができます。

※画像は25日移動平均線を基に分析しています。

トレンド系指標と組み合わせたトレード戦略

移動平均線乖離率は移動平均線をもとにしたオシレーター系(相場での買われすぎや売られすぎを示す)指標です。

そのため、トレンド系指標であるボリンジャーバンドなどと組み合わせることでより効果的な効果を発揮します。

※画像は25日移動平均線を基に分析しています。

4.移動平均線乖離率を使ったトレードでよく起こる誤解

適切なパラメーターの設定の重要性

移動平均線乖離率のパラメーターの設定が不適切な場合、トレードの成否に大きな影響を与えることがあります。

短期的なパラメーターだと、騙しが多くなり、長期的なパラメーターだと価格変化への反応が鈍くなります。

適切なパラメーターを設定して有効的に活用することが重要です。

乖離率に過度に依存することの危険性

移動平均線乖離率は、相場のトレンドを確認したり、売買タイミングを判断するための指標として利用されますが、この指標に過度に依存することは危険です。

移動平均線乖離率はあくまでも一つの指標であり、相場全体を判断するためには他の指標や情報も考慮する必要があります。

乖離率を参考にしながら、常に複数の判断基準を持っておきましょう