ボリンジャーバンドとは?基本的な使い方について徹底解説!!

1.ボリンジャーバンドの基本的な概念
ボリンジャーバンドとは何か?
ボリンジャーバンドとは、移動平均線を中心に上下にバンド(幅)を付けたもので、株価がバンド幅のどの位置にあるかでトレンドの強弱を把握するテクニカル指標です。
ボリンジャーバンドの計算方法
ボリンジャーバンドのバンドには統計学を用いて計算された標準偏差を表示します。
標準偏差とはある一定期間のデータの平均値から、どのくらいのばらつきがあるかを計算した数値です。
価格の変動が激しければ標準偏差の数値が高くなり、変動が小さければ標準偏差の数値も小さくなります。
ボリンジャーバンドの意味と役割
ボリンジャーバンドは、価格が上下バンドからどの程度逸脱しているかを示すことができる上に、
価格が上限や下限に近づくとバンドに対する反応をみて、それがトレンドの継続か反転かを予測することができます。
また、トレンドの強さや勢い、レンジ相場の形成などを判断する上でも有用です。
2. ボリンジャーバンドの種類
ボリンジャーバンドの構成要素

| 項目 | 計算方法 | バンド内に収まる確率 |
|---|---|---|
| 標準偏差 | ∑(n×n日間の終値の2乗の合計-n日間の終値の合計の2乗)÷(n×(n-1)) | |
| ±1σ | n日の移動平均±n日の標準偏差 | 68.3% |
| ±2σ | n日の移動平均±n日の標準偏差×2 | 95.4% |
| ±3σ | n日の移動平均±n日の標準偏差×3 | 99.7% |
3. ボリンジャーバンドの使い方
トレンドの確認
ボリンジャーバンドは、上部バンドと下部バンドがそれぞれトレンドの範囲を示しています。
相場が上部バンドに触れるほど強い上昇トレンドにある可能性が高く、下部バンドに触れるほど強い下降トレンドにある可能性が高いと考えられます。
中心線が上昇傾向にある場合は、上昇トレンドが続く可能性が高く、中心線が下降傾向にある場合は、下降トレンドが続く可能性が高いと考えられます。
ボリンジャーバンド幅の変化による相場の変化
相場がボラティリティ(変動率)を増すと、ボリンジャーバンドの幅も広がります。
逆に、ボラティリティが低下すると、ボリンジャーバンドの幅も狭くなります。
ボリンジャーバンドの幅が狭くなっている場合は、相場がレンジ相場にある可能性が高く、幅が広がっている場合は、相場がトレンド相場にある可能性が高いと考えられます。

バンドを使った買いシグナル、売りシグナルの判断
上部バンドに触れた後、下落する場合は売りのシグナルとなります。
逆に、下部バンドに触れた後、上昇する場合は買いのシグナルとなります。
4. ボリンジャーバンドのトレード戦略
ボリンジャーバンドを使ったトレンドフォロー戦略
トレンドフォロー戦略では、トレンドが形成されているときに上部バンドあるいは下部バンドを抜けたときにエントリーし、トレンドが終わったときに決済するという方法が一般的です。
上昇トレンドにおいては、上部バンドを抜けたときにロングエントリーし、下部バンドを下回ったときに決済します。
下降トレンドにおいては、下部バンドを下回ったときにショートエントリーし、上部バンドを上回ったときに決済します。

ボリンジャーバンドを使ったレンジ相場のトレード戦略
レンジ相場のトレード戦略では、上部バンドと下部バンドが水平になっているときにエントリーし、バンドの範囲内での取引を行います。
上部バンドから売りエントリー、下部バンドから買いエントリーを行い、バンドの反対側で利益確定・損切りを行います。
ただし、この戦略では、上下のバンドが安定して水平になっていることが重要です。
上下のバンドが上昇したり下降したりしているときは、トレンド相場と判断して、トレンドフォロー戦略に切り替える必要があります。

バンドウォークのトレード戦略
バンドウォークとはローソク足がバンドに沿って一方方向に動いている状態を指します。
バンドウォークしている状態であれば、トレンドが継続しその方向へより動くことが予想されるため、それに沿ってエントリーする順張りトレンドフォロー戦略です。
ただし、高値掴みになることもあるのでそのトレンドがどこまで続くのかをしっかりと見極めましょう。

5. ボリンジャーバンドを使ったトレードでよく起こる誤解
適切なパラメーターの設定の重要性
ボリンジャーバンドのパラメーターの設定が間違っていると、誤ったトレードシグナルが発生することがあります。
特に、期間を短くしすぎると、ボリンジャーバンドが価格変動に過剰に反応し、偽のシグナルが発生することがあります。
逆に、期間を長くしすぎると、ボリンジャーバンドが価格変動に鈍感になり、シグナルの発生が遅れることがあります。
そのため、適切な期間の設定が重要であり、パラメーターの設定には慎重になる必要があります。
ボリンジャーバンドに過度に依存することの危険性
ボリンジャーバンドは、相場の変動を捉えるための優れたツールですが、単独で使用することは危険です。
ボリンジャーバンドは、相場のトレンドやレンジ相場を捉えるためのツールですが、相場が急激に変動した場合や、相場の状況が変化した場合にはうまく反応しないことがあるので注意が必要です。


